1999年 日本 97分
監督…黒澤清
脚本…黒澤清/大石哲也
佐藤克彦…別所広司
佐藤純子…風吹ジュン
金沢智子…石田ひかり
柏原刑事…きたろう
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こんな近くにいるなんて
仲むつまじく静かな生活を送る、効果音技師の克彦と純子。しかし一見平凡そうに見える純子は実は霊を感じる力を持つ霊能者であり、純子の力に興味を持つ大学院生、早坂の紹介で降霊術を時々行ったりしていた。そんなある日、逃走中に事故を起こして犯人が意識不明になるという少女誘拐事件が起こる。警察は早坂を通して行方不明のままの少女の居場所を探ろうと彼女に協力を求めてくる。しかしその力を発揮できないまま、疑念の目で見送られて帰宅する純子。すると彼女は克彦がナマ音を録音するために郊外へ出かけていった時、機材を入れた大きなジェラルミン・ケースの中に行方不明の少女がいる事を感じ取るのだった。そして自分の能力に漠然とした考えを抱いていた純子はある計画を思い付くのだったが…。
TVMなのですが、とても良くできています。ごくごく普通に見える夫婦の普通が、紙一重で本当は異常だったりする形や“見える”ときの見せ方、ゾっとするんですよね。初めて観たときは、しばらく緑色のワンピースが怖かった…。霊は出てくるのに顔は見えないのですが、見える人に言わせると、見えるときは本当にこんな感じなんだそうです(笑)。主体性のない夫、大人しく見えて欲の有る妻、役所広司と風吹ジュンは、ハマっていたと思います。ちなみにイギリス映画「雨の午後の降霊祭」のリメイクになります。
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