2004年 アメリカ 94分
監督・脚本…ラッキー・マッキー
メイ…アンジェラ・ベティス
アダム…ジェレミー・シスト
ポリー…アンナ・フェリス
フランク…ジェームズ・デュヴァル
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友だちができないなら 造ればいい
幼い頃、母から溺愛されて育ったメイ。他人とうまく接することが出来ず、母にプレゼントされた人形のスージーだけが唯一の話し相手だった。長じて、動物病院で働くようになった彼女は手術に異常な関心を示し、裁縫を趣味にしていた。大きくて美しい手を持つ青年アダムと知り合い、恋に落ちるメイ。また一方では、きれいな首をした同僚でレズビアンのポリーとも関係を持つようになる。だが、彼女の愛情表現が常軌を逸したものになると、アダムは彼女を避けるようになっていった。さらにポリーにも捨てられ、再び孤独に戻るメイ。やがて彼女は“友だちなんか自分で造ればいい”という結論に達する。
ラッキーー・マッキー監督のデビュー作です。映画学校を卒業後、学生時代からの仲間と予算ギリギリで製作された作品なのですが、世界の映画祭で賞をとることになりました。斜視治療の為、大きな眼帯をして過ごした幼少時代、友達も無く育った為、大人になってもとても幼い、どこか「キャリー」と被るところがあるヒロインです。友達の代わりにと母親がプレゼントした気味の悪い人形は、部屋にあったら確実に見えないところにしまい込みたい代物なのですが、その人形が生きているように彼女に入り込みます。それはメイの頭の中だけのことなのか現実なのかは分りません。かなり残酷なことをしているのですが、小さい子供がしていることのようで、ラストは切なく彼女側に感情移入してしまいました。
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