1978年 イタリア/アメリカ 115分
監督・脚本…ジョージ・A・ロメロ
ピーター…ケン・フォリー
フランシーン…ゲイラン・ロス
スティーブン…デヴィッド・エンゲ
ロジャー…スコット・H・ライニガー
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肉をくれ!もっと若い肉を!
20世紀末、アメリカ。大爆発を起こした惑星から発せられた特殊な光線により、死者が甦り、生者に襲いかかり、大パニック状態が起きていた。フィラデルフィアのスラム街。虐殺されたプエルトリコ人の死体が置かれている地下室に足を踏み入れたSWAT部隊のロジャーは、同じく隊員で黒人のピーターと共に、甦る死者の頭に弾丸を撃ち込んだ。死者が生者を襲うという異常な光景を目の当たりにしたロジャーとピーターは、テレビ局で働いている友人ステファンとその恋人フランと共にヘリコプターで、その町から逃れた。上空から見ると、地上では死者たちが、生者の肉を求めて行進しており、この状況はどこへ行っても続いていた。
この『ゾンビ』にはバージョン違いがいくつもあります。アジアやヨーロッパで公開されたダリオ・アルジェント監修版は、アクション色が強い編集と、おなじみゴブリンの曲が全面的に使われています。日本での公開時は数分カットされたうえに残酷模写が静止画やモノクロでの公開になりました。その他にもディレクターズカット版がありますが、私はこの米国劇場公開版がやはり好きです。ロメロ色が一番強くて全体的に暗い感じなのも“ロメロのゾンビ好き”にはたまりません。子供の頃にこの映画を観て、ショッピングセンターに逃げて生活するシーン、沢山の物を好きに出来る贅沢なキャンプを楽しんでいるようで、外はゾンビうようよ…なんてことを忘れて、とてもワクワクしましたことを覚えています。
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