1994年 アメリカ/イギリス/日本
監督…ケネス・ブラナー
脚本…ステフ・レイディ/フランク・ダラボン
クリーチャー/片足の男…ロバート・デ・ニーロ
ヴィクター・フランケンシュタイン…ケネス・ブラナー
ヘンリー…トム・ハルス
エリザベス…ヘレナ・ボナム=カーター
愛もなく、なぜ造った
ヴィクター・フランケンシュタインは、裕福な父や美しい母に囲まれ何不自由ない生活を送っていたが、母は弟の出産の際に死に、彼は生命のはかなさを呪う。ヴィクターは科学の道に進み、永遠の生命の発見を心に誓い、生命創造の研究に没頭する。彼は同じく学会で異端視されてきたウォルドマン教授に弟子入りするが、折しも街にはコレラが蔓延しており、教授も医者として診察に当たっていたが、治療に来た一本足の男と口論となり、刺殺されてしまう。彼は教授の残したノートを手掛かりに実験を進め、絞首刑に処せられた片足の男の死体を手に入れ、ほかの死体から切断した足と繋ぎ合わせ、稲妻を利用した電気ショックを与えた――。
フランケンシュタインは、数多く映画にされている題材の一つですが、この作品はその中でも、トップに数えることのできる映画だと思います。人造人間がただ暴れるだけの単純な映画ではなく、クリーチャーが登場するのに切なく悲しい物語になっているからです。ホラーでありながら怖さが無くても名作と言われる泣けるホラー映画、特殊ですよね。脚本の良さは勿論ですが、名俳優と言われるロバート・デニーロは、ここでも素晴らしい演技をしてくれています。そして、監督のケネス・ブラナーが自らフランケンシュタイン博士を演じています。ホラーが苦手の方にもオススメできる一本です。